【真壁の登録文化財top】
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【41】小林商店[こばやししょうてん]
【42】細谷家住宅[ほそやけじゅうたく]
【43】市塚章一家住宅[いちつかしょういちけじゅうたく]
【44】市塚政一家住宅[いちつかまさいちけじゅうたく]
【45】市塚昌宏家住宅[いちつかまさひろけじゅうたく]
【46】北岡家住宅[きたおかけじゅうたく]
【47】西岡本店[にしおかほんてん]
【48】小田部鋳造[こたべちゅうぞう]
【番外】旅籠ふるかわ
【41】小林商店
▲店舗、米蔵
① 店舗〔昭和3年〕
② 米蔵〔明治中期〕
小林家がこの地に店舗を構えたのは明治初期、先々代の時で、当初から米穀店を営み現在に至っています。
かつては周辺の水車を利用して精米を行っていたといいます。建築時の大工は渡辺、左官は清水で、いずれも同家出入の職人でした。
▲登録標
▲主屋
① 主屋〔明治後期〕
② 長屋門〔明治初期〕
細谷家のある飯塚辺りは、町中には見られない落ち着いた農村集落の景観が特徴です。
細谷家は、代々農業を営み、現当主で11代を数える旧家です。
▲長屋門
▲登録標
▲長屋門
▲中村裕道画集より
① 長屋門〔明治32年〕
市塚家は、飯塚にて代々農業を営んできた旧家の一つです。この長屋門は、真壁に残る長屋門の中でも海鼠壁(なまこかべ)を用いた唯一のものです。
▲吊るし雛
お伺いしたときは、ちょうど吊るし雛を吊るしているところでした!
▲登録標
▲長屋門
▲中村裕道画集より
① 長屋門〔明治初期〕
市塚家は、飯塚にて代々農業を営んできた旧家の一つであり、当主は7代目です。長屋門の軒先に俵が吊るされ、米検査所であったことが知られています。
▲米検査所の看板?
の俵が吊るしてあります!
▲登録標
▲表門
① 表門〔明治32年〕
市塚家は、中世以来の歴史を誇る旧家であり、真壁氏に仕え、同氏が秋田に移封された後は代々農業を営んでいました。大地主としても知られ、明治初年には「佐一郎」が初代真壁町長を務めています。
薬医門は、軒を出桁造としていることと、扉を兆番で吊らず、冠木[かぶき]に取り付けた軸受け(藁座・わらざ)を用いている点が特徴で、真壁ではあまり例がないそうです。
▲表門(正面)
▲市塚紫山の陶器
紫山は陶芸家として有名な板谷波山が師事していた人物です。
初代真壁町長の弟にあたり、現当主から4代前の人物だそうです。
ちなみに、市塚家は現当主で48代を数えるそうです!!
訪ねたときには、現当主に温かく迎えていただき、現在の真壁城跡に登り窯を作って、焼き物をしていたとか、本名は市塚賢造さんだとか、若い頃は全国を回って焼き物の勉強をしていたとか、いろいろ教えていただきました。
今年のひなまつりにあわせて、初めて公開しているそうです。
雛飾りの一部で、”蒔絵”で装飾された”駕籠”なども展示してありました。
▲登録標
▲店舗及び主屋
① 店舗及び主屋〔昭和6年〕
北岡家は、当主が3代目で、真壁では比較的新しい商家です。
同家がこの地に移ってきたのは明治28年頃で、祖父の時代といわれています。当初は穀物商として肥料も扱っていましたが、やがて肥料商となり、現在でも個人経営としては真壁を代表する肥料・農薬商です。
▲登録標
▲店舗、脇蔵、米蔵
▲中村裕道画集より
① 店舗〔明治初期〕
② 脇蔵〔明治初期〕
③ 米蔵〔明治末期〕
西岡本店は、「花の井」の銘酒で知られています。創業は、天明2年(1782)で、滋賀県日野市からこの地に進出して醸造業を始めたとされています。代々「半右衛門」を襲名し、現当主で7代を数えます。
当初は、真壁町桜井で醸造を行っていましたが、明治末期に現在地の、もと清水屋酒造の土地と建物を買収して第二工場とし、戦後は、この地を本拠地として醸造を続け、今日に至っています。
▲店舗正面
▲花の井のお酒
▲登録標
▲門
▲中村裕道画集より
① 主屋〔江戸末期〕
② 北土蔵〔明治前期〕
③ 南土蔵〔明治前期〕
④ 門〔明治後期〕
小田部家は、河内国(現大阪府)の出身で、この地で鋳物師を始めたのは中世初期と伝えられています。現当主で37代を数え、代々「庄右衛門」を襲名するそうです。
関東地方における梵鐘や半鐘・天水鉢などの伝統的な工法による製造は、今や同家が唯一です。
>>小田部鋳造の梵鐘造り
▲表札
もちろん鋳物の表札です。
▲登録標
▲玄関の案内です。
登録文化財ではありませんが、真壁の古い町並みになくてはならない建造物を紹介します。
1軒目は、このたび”旅籠ふるかわ”として生まれ変わった建物です!
この建物は最近まで、とても住める状態でなかったものを改装しました。場所は、仲町休憩所隣です。
近日オープンとのこと、1日1組限定、女性限定です!
うわさでは、既にオープン日に5名様の予約が入っているそうです。
▲表から写してみました。いい雰囲気です。
▲旅籠ふるかわ
▲暖簾をくぐって土間から、奥の座敷を写してみました。
▲階段を上って2階からの外の景色です。
▲五右衛門風呂風風呂
五右衛門風呂”風”風呂ができたようです。
これからますます風情のある宿になっていくことでしょう。
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